
日本初のユニコーン「メルカリ(4385)」や人気美容健康器具の「MTG(7086)」など「IPO」が盛り上がっています。
大きな利益をあげれることが魅力的なIPO。
KOMOREBI BLOGでも何度かIPO案件について記事掲載しました。
そもそもIPOとは何なのかについて説明します。
そして投資家にとってどんなメリットがあるか見ていきましょう。
目次
IPO(Initial Public Offering)
・IPO(新規公開株)とは?
IPOとはInitial Public Offeringの略語で、「「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」と訳します。
「新規公開株」や「新規上場株式」と呼びます。
未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を保有させることを指します。
株式上場に際し、通常は新たに株式が公募されたり、上場前に株主が保有している株式が売り出されます。
これら株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。
・企業側のメリット
「Public(公開)」が意味するように公になることは一種のブランディングでもあります。
知名度が上がり、社会的な信用を高めることができるといったメリットがあります。
また、株式市場に上場することにより、直接金融市場(不特定多数)から広く資金調達することが可能となります。
・投資家側のメリット
投資家としては、上場初日は買いが殺到することによって初値が公募価格を上回ることが多いため、高確率で利益が見込めます。(公募価格(売出価格)は割安に設定される場合が多いです。)
新興企業など、今後大きな成長が期待される企業も存在します。
用語集
IPOをやってみたいけど言葉が多くて、なんか難しそう..…
横文字や専門用語はなかなか見る気がおきない人も、そんなこともないので合わせて覚えてください。
まず、IPOは公募株と売出株の2種類で構成されます。
・公募株
IPOに実施にあたり新たに株式を発行するもの。
・売出株
創業者や大株主の所有株を売却し、市場に放出するものです。
・オーバーアロットメント
オーバーアロットメントとは、IPO株が上場後に過熱気味になり公募・売出しの数量を超える需要があった場合、主幹事が株主からあらかじめ借りておいた一旦株を、投資家に追加で買ってもらうことを言います。
オーバーアロットメントは、熱を覚ます「冷まし玉」と呼ばれることもあります。
公募枚数・売出枚数の15%まで上限です。
・主幹事証券
株式市場に上場する企業の申請会社を支援する業務を行う証券会社を「幹事証券会社」と言います。
加えて有価証券を引き受ける証券会社になります。
通常4~7社程度の幹事証券会社が募り申請会社に関与します。
そのなかで中心的な役割を果たす幹事証券会社が「主幹事証券会社」です
・ブックビルディング
「ブックビルディング」(正式名称:ブックビルディング方式)とは、上場企業が新株を発行して公募増資を行う際に、1株あたりの公開価格を決定する方法になります。
日本語では「需要申告」や「需要申請」と訳します。
IPOではほぼこの方法が採用されています。
まず、主幹事証券会社はIPO対象企業の業績や財務などヒヤリングや情報収集を重ね、価格帯の設定を行います。これを仮条件と言いを投資家に提示して、「その値段で投資家がどれくらい買いたいか」という新株価格を示します。そのために「需要積み上げ方式」とも呼ばれています。
仮条件による新株価格は「上限価格〜下限価格」で提示されます。
IPOに参加できる人は抽選によって決まります。
このとき、上限価格で申告されていればその値段が優先されます。
オークションを例にとって考えてみてください。
自分が申告する価格が安ければ、そもそも購入なんてできません。
IPOの場合も上限値にいれてこそ抽選権を得られると考えていいでしょう。
このブックビルディングこそ、事実上の申込であり、抽選突破からIPO参加へのステップになるのです。
ちなみにIPO以外でも上場企業が公募増資や売出をする際にも同方法が採用されます。
・目論見書
IPO対象企業がどんな会社なのか?
新規上場する会社の事業内容や業績について記載してある資料が目論見書です。
IPO株の販売説明書といったところです。
膨大な情報量を記載してありますので要点を抑えて読みましょう!
IPO参加に備えよう!
言葉や仕組みを覚えたところでIPOに備えましょう!
参加の方法についても記事掲載しますのでブログをお楽しみに。
IPOのスケージュールは公開されますので検索すると簡単に出てきます。
では、皆の当選を願って!
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